<心の琴線> いつ帰ってくるの?
母はすっかり年をとり、子どものように駄々をこねるようになった。電話では、いつもうれしそうに、「いつ実家に帰って来るの?」と聞いてくる。
母の家は千里以上離れているうえ、3回も乗り継ぎをしなければならない。仕事や子どもの世話だけでも大変なのに、ましてや実家に帰るなんて・・・。耳が遠い母に私は根気良く説明するが、母は何度も聞いてくる。「いつ実家に帰れるの?」
ついに我慢できず、私が大声を出すと、母は黙って電話を切った。何日か過ぎて、母はまた同じことを聞いてきた。しかし、今度はなぜか語調が沈んでいる。まるであきらめない子どものように、聞いてもだめだと分かっていても聞いてくる。私は心を落ち着けて、黙っていた。
関連記事
「いつか伝えよう」と思っている感謝や愛情の言葉はありませんか?家族や友人との時間は、永遠に続くとは限りません。後悔しないために、今だからこそ伝えたい言葉とは何か。大切な人との絆を見つめ直すきっかけになる一文です。
「食べない」ことが、腎臓を守る新たな選択肢になるかもしれません。5日間の「断食模倣食」が、腎臓病の指標や炎症に与える意外な効果とは?無理な断食とは違うその仕組みと、どんな人に向いているのかを詳しく紹介します。
心臓検査は正常でも、息切れや動悸が続くことがあります。解剖学、化学、エネルギー、魂の4つの視点から、検査に映らない心臓のサインを探ります
毎年8月に日本中を覆う大渋滞。人々が目指すのは観光地ではなく故郷の仏壇です。混雑を越えて先祖に会いに行く「お盆」の帰省を通して、日本人の誠実さや静かな秩序の根底にある「孝」と命のつながりを紐解きます
身近なお茶として親しまれるルイボスティーに、脳の健康を守る可能性があることをご存じですか?炎症や酸化ストレスとの関係から、科学的にどこまで分かっているのか、赤と緑の違い、効果を引き出す淹れ方まで詳しく紹介します。