(イラスト=大紀元)

【党文化の解体】第2章(9)「天に対する畏敬を批判する」

2.伝統的観念を批判する

 「天の運行は健やかにして、君子もって自ら強めて休まず」「地の勢いは坤なり、君子もって徳を厚くして物を載せる」。易経の冒頭にある二つの卦には、中国人の天地に対する態度が現れている。君子は、天道に従ってこそ自ら強くして休まず、従順で深く厚い道徳をもって万物を承り載せるというものだ。

 人に対しては即ち、真心を持って信頼し合い、仲睦まじくし、他人の身になって物事を考えることを重んじる。自分の家の年寄りに対する尊敬と自らの子供に対する愛情は、すべてのお年寄りと子供にも及び、所謂「信を説いて、睦を修める」、「他人の老人にはわが老人のように接し、他人の子供にもわが子のように接する」というものであった。

▶ 続きを読む
関連記事