古代中国の物語
忍耐は幸福をもたらす
昔、手紙の代筆を生業とする貧乏な知識人がいた。ある年の年末、縁起の良い対句文字(部屋や門前に飾る文字)の代筆の依頼が多く、普段より収入があったため、正月を迎えるために鶏を買った。
大晦日、彼の妻が料理の下ごしらえをしている時に、隣家の使用人が突然、怒鳴りこんできた。「俺がちょっと見ない間に、よくもウチの鶏をさらったな!」あっけにとられている妻を尻目に、使用人は鶏をひっつかまえて、そのまま持ち帰ってしまった。使用人に対して、彼女は何も言わなかった。
その夜、帰宅した知識人は食卓を見て、なぜ鶏がないのかと妻に尋ねた。妻は、「本当にごめんなさい。私がしっかりしていなくて、下ごしらえをしている時に鶏を逃がしてしまいました」と謝った。彼は「いや、私の力不足で稼ぎが悪いからだ。金さえあって、豚肉を買っていれば、こんなことにはならなかったのだ」と妻を慰めた。
関連記事
古代中国の周代で行われた冠礼は、成人を年齢ではなく徳と責任の成熟で認める儀礼だった。日本の元服にも継承された「成人という身分」の原点を探る。
同じ家族でも異なる自閉症の姿――鍵は2つの遺伝的要因にあった。最新研究が示す遺伝の仕組みと、重度自閉症に希望をもたらす治療の可能性を丁寧に解説する注目記事。
いま、「成人」という言葉は、主に「年齢」を表すものとして使われています。「何歳からが大人か」という数字の話はよ […]
睡眠は「良い・悪い」だけでは測れない。研究が明かす5つの睡眠パターンと脳への影響を解説。自分の眠りの癖を知り、心と体を整えるヒントが見えてくる注目記事。
もう2026年?もう1週間たったのに、年が始まった気がしない。同じ感覚の人、きっと多い。無理に切り替えなくていい。焦らなくていい年明けの話。