【歌の手帳】世捨て人の願い
願はくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月のころ(続古今)
西行(1118~1190)の作。22歳で出家し仏門に入った西行は、文治6年2月つまり如月(きさらぎ)16日、河内国(大坂)の弘川寺で病のため入寂します。新暦でいえば3月30日に当たるので、桜の盛んな季節であったことでしょう。
まさに自身の歌の通りに生涯を完結させました。その見事さが、西行の歌人としての名声を後世につよく印象づけたことは間違いありません。享年73歳。当時としては十分に長寿でありながら、その足跡は関東から奥州、あるいは紀州高野山など各地に及んでおり、晩年になってからも健脚を維持していたことが伺われます。
関連記事
京都菓匠「清閑院」が米ニュージャージーのMitsuwaにオープン。宇治抹茶の和菓子で、日本の四季と風雅を届けます。
離陸と着陸時だけ窓のシェードを開けるのはなぜ? 知ると納得の航空安全の話です。
止まらない咳は、体からのサインかもしれません。中医学で咳に用いられるツボ「孔最」と、その刺激方法を紹介します。
スマホや通知に追われる毎日。実は、ほんの少しデジタルから離れるだけで、睡眠や集中力、心の余裕が大きく変わるかもしれません。自然の中で心と脳をリセットする「デジタルデトックス」の効果に迫ります。
「朝活」は本当に正解なのか。30日間の実験が教えてくれた、続けることと休むことの意味。