2018年、浙江省の人工湖である千島湖で魚を引き上げる漁師たち。参考写真(JOHANNES EISELE/AFP via Getty Images)

発展途上国の食料安保 中国の遠洋漁船団で脅かされる

昨年発表された一連の報告書によると、漁業の持続可能性を破壊するほどのIUU漁業(違法・無報告・無規制漁業)を行う中国の遠洋漁船団により、開発途上国では数十億米ドルに及ぶ収入損失が継続的に発生している。また 、合法的な漁業者や地域社会の食料安保が脅威にさらされている。 

国際的な独立系シンクタンクである英国海外開発研究所(ODI)が発表では、自国海域における漁業資源のほとんどを使い果たした中国は、前回の記録の5倍から8倍に当たる1万7000隻近くの船舶を擁する世界最大の遠洋漁船団を構成している。

ビッグデータ分析、アルゴリズム、地理情報システムを使用して実施された調査の結果を2020年6月に英国海外開発研究所がまとめて発表した報告書「China’s distant-water fishing fleet: scale, impact and governance(仮訳:中国の遠洋漁船団:規模、影響、統治)」によると、世界のIUU漁業への関与が疑われる船舶または確認された船舶の58%以上を中国漁船が占めている。

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