ハリス氏が外国首脳らと電話会談 「奇妙なこと」との指摘も
カマラ・ハリス副大統領は最近、複数の外国首脳と電話会談した。これは通常、大統領が行う任務であるため、同氏が外交に積極的に関わっていくとの分析がある一方、「奇妙なことだ」と指摘する声もある。
ハリス氏は15日、フランスのマクロン大統領と電話会談した。会談記録によると、ハリス氏は「米仏関係を強化し、大西洋同盟を再活性化する決意」を表明した。また、「COVID-19と気候変動に対処し、国内外の民主主義を支援するために、2国間および多国間の緊密な協力の必要性について合意した」という。
さらに、「中東やアフリカなど、多くの地域的課題、そしてそれらに共に立ち向かう必要性について議論した」。
会談ではバイデン大統領についての言及はなかった。
ハリス氏はツイートで、「われわれは、COVID-19、気候変動、国内および世界における民主主義の支援、並びに地域的課題について議論した。バイデン大統領と私は、マクロン大統領と共に両国のより良い未来を築くことを楽しみにしている」と投稿した。
バイデン氏がマクロン氏と会談したのは1月24日だった。
ハリス氏は今月初め、カナダのジャスティン・トルドー首相と電話会談した。ホワイトハウスによると、これは彼女が副大統領として初めて会談した外国首脳だった。
トルドー首相の事務室の会談記録によると、「首相はハリス副大統領の歴史的な当選を祝福し、彼女は(カナダの)モントリオールで過ごした年月を懐かしく思い出した」とし、両者はCOVID-19のパンデミックとの戦いを含む他の問題についても話し合った。
ハリス氏は電話会議後の声明で、「われわれは、COVID-19との闘い、気候変動への対処、両国の経済を回復させ、雇用を創出するための経済連携の拡大など、いくつかの課題での緊密な協力について議論した」と述べた。
バイデン氏とトルドー氏は1月22日に会談した。これは大統領就任後にバイデン氏が行った最初の電話会談だった。
副大統領が国家元首と電話会談することは稀である。ペンス前副大統領は、トルドー首相やマクロン大統領とは電話会談を行わなかった。
ハリス氏の電話会談は保守派から注目を集めた。イギリスの新興メディア「ナショナル・パルス(National Pulse)」は、「新政権が発足してわずか数週間で、副大統領が主要な世界の指導者たちと接触するのは奇妙なことだ」と伝えた。
これは、特に外交政策において、ハリス氏が過去の副大統領よりも積極的に関わっていく可能性があることを示している。
78歳のバイデン氏は、ホワイトハウス入りした最高齢の大統領となった。2020年の選挙戦では、彼が任期を一期限りとするのではないかという憶測が飛び交った。しかし、バイデン氏は2期目の出馬に積極的だ。
「70歳以上の人に、(大統領の職に)合っているかどうか、準備ができているかどうかを尋ねるのは妥当だと思う」とバイデン氏は昨年、ABCに語っている。「しかし、国民に伝えられることは、これは誰に対しても妥当な質問だということだ。私を見ていてほしい」
(大紀元日本ウェブ編集部)