2021年1月7日、記者会見でコロナバックを見せるブラジル・サンパウロ州のジョアン・ドリア(João Doria)州知事(Alexandre Schneider/Getty Images)

中国のコロナワクチン、最新治験有効性「50%」当初の発表大幅下回る=ブラジル研究チーム

ブラジルの研究チームはこのほど、同国で行われている中国シノバック・バイオテック(科興生物技術)が開発した中共ウイルス(新型コロナウイルス)ワクチンの後期臨床試験(治験)について、有効性が50.38%にとどまっていると示した。

サンパウロ州にあるブタンタン研究所(Instituto Butantan)は、中国側と提携し、シノバック・バイオテックが開発したワクチン、コロナバック(CoronaVac)の後期臨床試験を実施している。同研究所の担当者は7日、同ワクチンの「全体的な有効性」は78%に達したとし、重症化を防ぐことができるとの見方を示した。

香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト13日付によると、同研究所の研究チームが12日にブラジル衛生当局に提供した新たなデータでは、1万2508人のボランティアが参加した後期臨床試験で、同ワクチンの有効性は50.38%しかなかったという。先週発表した有効性と比べて、約30%大きく下落した。

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