トランプ米政権は尹にマグニツキー法に基づき制裁を下した。写真は2012年12月、親中共の国際犯罪組織「三合会」リーダーである尹国駒(中央)がマカオの刑務所から出所した(LAURENT FIEVET/AFP via Getty Images)

米トランプ政権 犯罪組織「三合会」リーダーに制裁 一帯一路や違法カジノで東南アジアに浸透

米トランプ政権はこのほど、中国人民政治協商会議のメンバーで、在外華人の犯罪組織・三合会(トライアド、14K Triad)の組織犯罪リーダーである尹国駒(Wan Kuok Koi)に制裁を科した。

米政府7月の調査報告書によると、尹国駒は、中国共産党「一帯一路」政策を、東南アジアにおける越境犯罪ネットワークの隠れ蓑として利用していた。尹はパラオやミャンマーなどで違法カジノを運営し、ここには中国の国有企業が多数関与している。

米財務省は2020年12月9日、グローバル・マグニツキー人権法に基づき人権侵害者や国際汚職犯罪者に制裁を科す大統領令13818号(2017年署名)の制裁対象リストに、尹国駒を含む3人の個人を追加した。対象者の米国資産のみならず、取引した外国人も含むすべての関係資産が凍結される。

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