令和3年 明けましておめでとうございます
明けましておめでとうございます。
人々の暮らしが大きく変化した子年が早々と過ぎて、日本列島は丑年を迎えました。
年越しの寒波により、元旦を真っ白な雪景色で迎えた人も少なくないかもしれません。新年に雪が降るのは吉兆とされています。日本最古の和歌集「万葉集」大伴家持の歌「新(あらた)しき年の始(はじめ)の初春の今日降る雪のいや重(し)け吉事(よごと)」とあります。積もる雪のように良き事が続くようにとの祈りを歌っています。
私たち大紀元日本のメールボックスには昨年末から、空から降る雪のように毎日、数分毎に「新聞を希望する。ぜひ届けて欲しい」といったメッセージが届いています。「これほど事実を伝えているメディアは他にない」「正邪と善悪の判断の助けになる」など、北海道から沖縄まで全国各地の読者の皆様からいただく激励を、私たちは吉事と受け止めています。
大紀元は創設以来「伝統価値に基づき真実を伝える」と志を堅持してまいりました。昨年は、2005年3月の日本語の開設以降、過去最高のページビュー、アクティブユーザー数を記録しました。特に、世界一の強国を率いるリーダーを決める米大統領選の報道は高い注目を集めました。マイケル・フリン元大統領補佐官は独占インタビューで、「大紀元が抑圧され続けてきた米国民の声を発信している」と述べました。
トランプ大統領は、大統領選においていくつもの不正があったと主張し続けています。しかし、陣営の訴状に対して司法省、連邦捜査局、共和党および議会は真摯に向き合ってはいないようです。大紀元「九評編集部」が社論で、米国の三権分立はすでに共産主義の浸透を受けていると指摘しました。根本的には「人」が定めるこの制度は、進歩主義的イデオロギーの支配を受ければ道徳崩壊とともに終わりを迎えることになる、と論じました。
民主主義制度に頼れず、不正が見過ごされるようになれば、どのように人は振る舞うべきでしょうか。トランプ氏は11月の演説でヒントを与えています。「神の信仰の元に(IN GOD WE TRUST)」と米ドル紙幣に印字されていることを引用し「私たちは誇りを持って神の下の国だと宣言している」「あなたが心に信じていることを絶対に諦めてはいけない」と力説し、正邪および善悪の判断で不正を明らかにすることを貫く姿勢を示しました。
「赤毛のまだら牛でも、角が良ければ山川の神々が見捨てることはない」(孔子雍也第六より:家柄が良くなくても、その才能を神は見ている)。エスタブリッシュメント(既得権益層)の力に依存しないトランプ氏は、神の信仰を堅持し、不正に対応しています。ブラック・ライブス・マターを煽る左翼運動による社会情勢の悪化を受けて、6月、教会を訪れ聖書を掲げ、治安回復への固い意思を表しました。
共産主義のボスである中国共産党の魔性を、昨年ほど世界中の人々が認識した年はないのではないでしょうか。およそ約1年前の2019年12月30日、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の早期発見者である武漢の李文亮医師がSNSで医大同級生グループに警戒情報を送っていました。中国共産党は告白者を処罰し、情報を隠蔽し、ヒトヒト感染の危険性への周知を遅らせました。中共ウイルスは世界中に拡散し、179万人の命が奪われました。大紀元は、人類に災禍をもたらした「中共ウイルス」だと表現し続けています。
李医師は当時、メディアの取材に対して「私は真実だけを語ったのに、処罰を受けた」と述べていました。真実を恐れ、強制的な手段で抹殺しようとする中国共産党は、いま、中国国内同様に世界を掌握しようと野心をむき出しにしています。技術盗用や言論の抑圧、政治的な影響の操作、金銭による買収、他国の主権侵害など、ありとあらゆる手段を使っています。2021年は中国共産党建党100年を迎えることで、米国から世界覇権を奪取する動きを加速させるでしょう。しかし、問題を抱えたまま膨張する中共体制が長く続くはずはなく、これは最後のあがきといえます。
中国共産党は日本に対して「友好」の名の下に、技術や資源の入手を戦略的に実行しています。世界各国は独立性を保護するために、権威主義に対抗して団結を強める必要があります。ポンペオ米国務長官は、「中国の権威主義的な政権への対峙を諦めてしまえば、最終的には植民地の立場になるだろう」と11月の仏紙のインタビューで述べました。
「いつかは良くなる」と虚構のユートピアを掲げ、「きれいな核」を代表するような詭弁を操る共産主義に騙されないよう、どうか警戒を維持してください。伝統的価値が多分に保存された、世界的にも稀有な国家である日本を保護するために、国民は、共産主義の邪性を明々白々に認識し、決別の固い意思を持たれることを希望します。
大紀元は、皆様にとって明日の道しるべとなるべく、毎日の精進を継続することを誓います。
本年が多幸の一年となることをお祈り申し上げます。より一層のご愛読とご支持を、心よりお願い申し上げます。
大紀元エポックタイムズ 日本語編集部スタッフ一同
令和3年 2021年 元旦