<中共ウイルス>上海・浦東新区 新感染者確認で防疫対策を再び強化へ

上海浦東新区でこのほど、新たな感染者が確認された。区政府は感染拡大を否定しながらも、防疫対策を強化した。最近、中国山東省青島市や新疆ウイグル自治区カシュガル地区などで、中共ウイルス新型コロナウイルス)の感染者が相次ぎ確認され、感染が拡大している。

中国SNSの微信(ウィーチャット)で最近、浦東新区の団地で感染者5人が確認されたとの情報が流れた。投稿によると、感染者5人の中の1人が自宅隔離していた際、水道修理サービスを利用したために多くの濃厚接触者が感染し、今、集中隔離措置を受けている。周辺の住宅地や団地の出入り口では、住民への検温やマスク着用の確認を実施している。

浦東新区政府は10月26日の声明で、22日、同区で海外からの入国者1人が隔離期間中に症状が現れ、その後感染が確認されたとした。また、声明は、同感染者と接触した者に対してPCR検査を行った結果、「すべて陰性となった」と強調した。

団地の市民は28日、「今、団地を出入りする時、厳しく体温をチェックされている。隔離措置をとられた人もたくさんいる」と大紀元に話した。区政府が「接触者はすべて陰性だ」との主張に、同市民は信用できないとした。

もう1人の市民は、「この数カ月間、検温やマスク着用の確認はなかったのに、今また始まった。区の職員が、出入り口でスマホ用の健康碼(健康コード)を読み取り始めた。健康コードが緑色でなければ、団地から出られない。感染が急に広まった数カ月前の状況に戻ったように感じる」とした。

一方、区政府が発表した22日の感染症例は、上海市衛生健康委員会が公表した感染症例(22~26日まで)に含まれていない。

他の上海市民によると、静安区の市北医院などの病院で感染拡大防止対策が強化された。「市北医院では、患者などが健康コードを見せなければ、体温が平熱であっても、病院に入ることが禁止された。病院のロビーで、警備員が来院者にマスクの着用を促していた。診療室の医師らは防護服や医療用ゴーグルを着用している」という。

市民が提供した写真では、市内のある集合住宅地の入口で、プロパティマネジメント(不動産管理)業者が「市、区、鎮政府の要求に従い、住宅地内の防疫措置を強化する。他の地方からの外来者などは必ず申告し、検温を受け、健康コードを提示しなければならない。10月25日から、団地の脇門や通用口を閉鎖する。住民や業者(宅配など)のみなさん、ご協力をお願いします」との通知を貼った。

市民によると、公共路線バスに赤外線体温計が増設された。

(記者・胡元真、翻訳編集・張哲)

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