中国市民が街頭で「共産党退陣」を求める横断幕を掲げる
人権活動家の肖春氏はこのほど、街頭で横断幕を掲げ、中国共産党(以下、中共)の退陣、中共が中国人を迫害した責任の追及および民主的な立憲政権への交代を求めた。
人権活動家の肖春氏は大紀元のインタビューに対し、10月18日の午前10~12時までの間、アモイ大学の門前で横断幕を掲げたと述べた。
肖氏は「中共による厳しい弾圧の中であっても、恐れずに立ち上がる。これは一市民としての義務であり、中国が一党独裁を終わらせ、台湾のような民主主義と法治に基づく国家になることを望む」と訴えた。
同氏はまた、「私たちはもともと、自分たちに与えられた、持つべき権利を追求しているだけ。憲法第2条は、すべての権利は国民に帰属し、国民は政府の監視役であると規定している」とし、「街頭に出ることは憲法で規定された国民の合法的な権利である」と主張した。
「私たち国民と納税者は、政府を支えるためにお金を払っている、政府は本来国民に奉仕すべきだ。しかし、今の政府は本末転倒だ。私たち国民は正義のために立ち上がらなければならない」と訴えた。
同氏はさらに、中共の退陣を要求するだけでなく、その「責任も追及する」とし、中共が行ってきた数々の悪行を挙げた。「毎日何十万人もの人々が北京で請願し、その一部は最高裁や最高検察庁や国家信訪局 の前で野宿している。10年、20年と請願し続ける人もいるが、いまだにその冤罪が晴らされていない」
肖氏はまた、「私たちは以前中共に洗脳され、その飾り立てた言葉に騙されて盲目になっていたが、今ではもう完全に目が覚めた」と述べた。
「共産党が権力を握ったこの何十年もの間、冤罪を作り出し、腐敗や規律違反をした。党はこの国を統治する能力がないことを示している」「共産党の退陣を要求する」と述べた。
身の安全の問題について、肖氏は「心の準備はできている」「私は恐れない」と語った。
肖春氏は四川省達州市渠縣の出身で、かつては深センで「労働争議相談窓口」を開設し、市民の代理人として深センの出稼ぎ労働者の権利擁護活動を行なっていた。しかし、そのため当局からの自由制限や私財没収、暴行などの嫌がらせを受けた経験をもつ。
肖氏は2008年7月に他の人権活動家の釈放を求めて抗議活動を行なったため、懲役4年を言い渡された。
「刑務所では週6日、1日10時間以上の奴隷労働を強いられた。月に2~20元(約31~315円)しか報酬が与えられなかった。また、受刑者が労働中に適切な保護を受けられず、結核などが流行っている」と収容所内の状況を明らかにした。
(大紀元日本ウェブ編集部)