米石油大手シェブロン 社は近日、全世界の従業員に対し、会社用携帯からウィーチャット(微信)の削除を要請した(GettyImages)

米石油大手シェブロン「会社用携帯からウィーチャットの削除」全従業員へ要請 

米石油大手シェブロン社(Chevron Corp.)は最近、全世界の従業員に対し、中国深センのIT大手テンセント騰訊)が提供する通信アプリ・ウィーチャット(微信)を会社用の携帯電話から削除するよう求めた。同社はトランプ米大統領の行政命令に準拠した初の米企業となった。

ブルームバーグの報道によると、シェブロン社は最近、全従業員に宛てた電子メールの中で、「ウィーチャットの使用を禁止する大統領令に基づき、コンプライアンスを順守していないアプリである『ウィーチャット』を所有していれば9月27日までに削除するよう指示する。期限までに何ら行動をとっていない場合は社内システムへのアクセスから排除する」と通知した。

トランプ米大統領の行政命令は、国家安全保障上の懸念を理由に、ウィーチャットの米国内での新規ダウンロードを9月20日から禁止するとしている。いっぽう、サンフランシスコの連邦地裁判事は「言論の自由の権利を侵害している」として、同大統領令を暫定的に差し止める命令を下した。

これに関して、シェブロン社の担当者はコメントを避けた。テンセント広報担当は取材に応じていない。

報道によると、ウィーチャットの米国内の毎日のアクティブユーザーは約1900万人に上る。世界中では10億人を超えると言われている。同アプリはテンセント社傘下の最も収益性の高い商品の1つで、そのサービスコンテンツにはデジタル決済やゲームが含まれる。

(大紀元日本語ウェブ)

関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。