米国に亡命した中国の女性ウイルス研究者、閆麗夢博士(大紀元英語版より)

ツイッター、米亡命ウイルス研究者に「口封じ」か、ナバロ氏が懸念表明

米ホワイトハウス通商製造業政策局ピーター・ナバロ局長は、ツイッターがこのほど、香港大学の女性ウイルス専門家、閆麗夢(えん れいむ)氏のアカウントを閉鎖したことに対して懸念を示した。

 

今年4月に香港から米国に亡命した閆博士は9月14日、自身のツイッターアカウント(@LiMengYAN119)を開設したが、翌日には閉鎖された。同氏は、閉鎖される前に中共ウイルス新型コロナウイルス)に関して数回投稿した。なかには、自身が米亡命後に初めて発表した中共ウイルスに関する論文もある。

 

閆氏のアカウントが開設された直後、約6万人のフォロワーを獲得した。同氏のアカウントの閉鎖について、ツイッター側は未だに説明を行っていない。

 

ナバロ氏は16日、同件について強い懸念を示した。同氏はツイッターに投稿し、「武漢で致死性のあるウイルスを調査していた中国の科学者が、厄介な事実を発見した後、中国共産党によって口を封じられた。そんな彼女は今、自分の元の生活を全て捨てて、自分の知っている真実を話すためにアメリカに亡命した。皮肉にも、『自由の国』であるアメリカのソーシャルメディアによって再び『口を封じられた』。皆はなぜ黙っている?」と非難した。

 

ナバロ氏は14日にも、「中国共産党の嘘で人々が死ぬ」というハッシュタグをつけて、金融ブログZeroHedgeの記事をツイッターに転載した。記事は、中共ウイルスが中国の科学者によって実験室で作られたと証明する閆博士の論文を紹介した。ナバロ氏はこの記事について、「自分のこの目で見なければ、信じられなかった」とツイートした。

 

閆氏は論文の中で、中共ウイルスの発生源はおそらく自然進化ではなく、中国軍の研究者による複雑な遺伝子組み換えではないかとの見方を示した。

 

閆氏の研究チームは、中共ウイルスは、すでに発見されたコウモリコロナウイルス、ZC45とZXC21をベースにした「実験室の産物」であると指摘した。しかし、同​​チームはまだ、実験室での研究活動を通して「ウイルスは人為的に作られた」との主張を検証できていない。

 

一方、ナバロ氏は15日、自身の14日のツイートをリツイートし、ツイッター側に対し「なぜ博士のアカウントを封鎖したのか?」と尋ねた。

 

米上院議員のジョシュ・ホーリー(Josh Hawley)氏も16日、同件についてツイートし、「今やツイッターは、公然と北京側に味方している」と批判した。

 

閆博士「中国共産党は意図的にウイルスを作成し、故意に放出した」

 

氏は15日、米FOXニュースの司会者タッカー・カールソン(Tucker Carlson)氏とのインタビューで、中共ウイルスは中国政府によって「意図的に作成され、放出された」ものだと述べ、今後「さらに多くの証拠を公開する」とした。

 

「私はコロナウイルス研究分野で世界トップレベルの世界保健機関(WHO)のリファレンス研究施設として指定されている香港大学公共衛生学院の研究で働き、コロナウイルス発生の初期から詳細な調査を密に行ってきた」

 

「私は中国で、病院関係者を含む独自の情報網を持っており、世界トップレベルのコロナウイルス研究者とも協力している。私の経験から、世界中に拡散し、多くの被害をもたらした今回のコロナウィルスは、実験室で作られたものであると断言できる」と閆氏は強調した。

 

閆氏が7月にFOXニュースの番組に出演した際、香港大学の上司である潘烈文(Leo Poon)博士の指示で、2019年末から中共ウイルスについて調査を始めたと明かした。しかし、中国当局は当時、情報統制を強化し、香港を含む海外専門家の入国を拒否したため、同氏は中国国内の医療機関の情報網を通じて多くの情報を収集したという。

 

閆氏の元勤務先である香港大学は、「閆氏は19年12月~20年1月までの間、香港大学で新型コロナウイルスのヒトからヒトへの感染に関する研究を行ったことは一度もない」と反論した。

 

(大紀元日本ウェブ編集部)

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