在サンフランシスコ中国総領事館(Getty Images)

中国外交官がスパイ活動の軍関係者に協力=米メディア

中国当局の外交官らが、米国で諜報活動を行っている中国軍関係者が、米政府の捜査を逃れるよう協力していた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が8月25日、伝えた。

WSJの報道によると、デイビッド・スティルウェル(David Stilwell)国務次官補が7月下旬、中国の崔天凱・駐米大使に対して、在ヒューストン中国総領事館を72時間以内に閉鎖するよう通告し、米国にいるすべての中国軍の研究者を撤退させるよう求めた。

米政府が5月、中国軍の影響下にいるとみられる一部の中国留学生や研究者のビザの効力を停止する方針を示した後、中国の外交官らが異常な行動をとり始めたという。米連邦捜査局(FBI)が一部の中国人研究者らに事情聴取を始める前、外交官が「米政府の捜査対象になるかもしれない」と研究者らを米国から出国させ、パソコンや携帯電話、ウィーチャット(微信)などの通信記録を削除するよう指示した。米政府関係者は、外交官が留学生や研究者に接触するのは不自然だと指摘した。

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