香港民主化運動ドキュメンタリー映画、「門真国際映画祭」で受賞 堀井威久麿監督

映像クリエーターで映画監督の堀井威久麿氏が制作した昨年の香港民主化運動に関するドキュメンタリー映画、『香港画(Montage of Hong Kong)』がこのほど、大阪府門真市で開催される「門真国際映画祭」の同部門優秀作品賞を受賞した。香港メディア「立場新聞」が8月9日、伝えた。

報道によると、堀井監督は昨年、市民による大規模な抗議活動の期間中、香港に入り、抗議の様子を撮影した。28分間の同映画は香港の若者が抗議デモに参加した理由を記録した。香港抗議活動を支持する日本の団体「Stand with Hong Kong at JPN」のメンバーも映画製作に加わった。

堀井氏は4月にフェイスブックで、「香港民主化運動には、今後さらに拡大膨張を続ける中国と対立、衝突をしていくであろう東アジア周辺国全体の問題が凝縮されています。それはアフターコロナの世界観を考える上で、われわれ日本人も無関心でいることはできないと思います」とのコメントを投稿した。

映画の中で、一人の香港市民は「私たちの自由と政治は中国政府にコントロールされている。香港の自由と民主主義を守るため、私たちは戦っている」と述べた。

間真国際映画祭2020は、8月13~15日までの日程で開催される。「香港画」はこの期間中、WEB上で公開される。

昨年、香港での大規模な抗議活動に関するもう1本のドキュメンタリー映画、『憂鬱之島(Blue Island)』も国際社会に注目された。制作チームには、2014年の香港の雨傘運動を記録したドキュメンタリー映画、『乱世備忘(僕らの雨傘運動)』の監督を務めたチャン・ジーウン(陳梓桓)氏らがいる。

『憂鬱之島』は今年6月末、フランスで開催された国際ドキュメンタリー映画際「Sunny Side of the Doc」に出品されたほか、韓国の釜山国際映画祭アジア・ドキュメンタリー・ネットワークなどにも参加した。昨年11月、日本で開催された国際ドキュメンタリー映画祭「Tokyo Docs」では、優秀企画賞を受賞した。

(翻訳編集・張哲)

関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。