人工知能で中国は「パノプティコン」全方位監視する監獄になるのか
中国共産党は人工知能(AI)技術を使って、中国全土に監視網を張る「パノプティコン(全展望を監視可能な監獄施設)」を建設し、人々の一挙一動を監視するシステムで覆い尽くそうとしている。さらに、この監視システムを世界に輸出している。米誌技術担当者は、こうした監視網に警鐘を鳴らす。
米誌アトランティックの副編集長ロス・アンダーソン氏はこのほど、「パノプティコンはすでにある(The Panopticon Is Already Here)」と題した記事を発表した。 中国の指導者である習近平氏は、人工知能技術を使って当局の全体主義的な支配を固め、この技術を世界中に輸出していると指摘している。
パノプティコンは全展望型の監視システムと邦訳される。18世紀後半にイギリスの哲学者ジェレミー・ベンサム氏が開発した刑務所の設計だ。たった1人の監視者がすべての収監者を監視することができる。いっぽう、収監者は監視されているかどうかを知らないため、常に行動を規制している。
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