妊娠25週目で生まれた女の子の赤ちゃん、無事退院
シャノン・ジョーンズさんの赤ちゃん、イザベラちゃんは、母親が妊娠25週目に生まれ、体重はわずか約737gでした。母親の手の中に収まるほどの小ささでした。
イザベラちゃんは、清掃作業者のシャノンさん(23)と行動支援員のジョーダンさん(27)の間に産まれました。イザベラちゃんのその透明な肌からは小さな心臓が脈打っているのが見えるほどでした。
医師からは、イザベラちゃんの生死は生後2日間にかかっており、生存率は50%だと夫婦に伝えられました。
しかし、イザベラちゃんは病に諦めずに戦い続けました。素晴らしい両親と4歳の兄アイザックくんが待つ家に帰れるようになったのです。
「イザベラは勇敢に戦いました。イザベラは奇跡の赤ちゃんであることは間違いありません。まだ年齢の割には少し体が小さく、心臓の薬を飲んでいるけれど、退院できてとても嬉しいです。一緒に家で生活できることがとても幸せです。最後まで諦めず生きていく勇気を持っていました」とイザベラちゃんのことをとても愛している母親のシャノンさんは話してくれました。
シャノンさんは、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されたイザベラちゃんを「奇跡の赤ちゃん」だと信じています。
シャノンさんは、息子アイザックくんの出産後に「次の妊娠では赤ちゃんを無事出産できないだろう」と医師から言われていたそうです。しかし、イザベラちゃんはそういった専門家らからの診断が間違っていたことを証明するように、2019年6月にロイヤル・ランカスター診療所で誕生しました。
シャノンさんはロイヤル・プレストン病院に急行し、そこで夫妻は赤ちゃんの生存率が極めて低いと言われました。シャノンさんは、自分も痛み止めや他の薬を飲み、出産で弱った身体の治療をしつつも、最悪の事態が起こるかもしれないと覚悟を決めていました。
イザベラちゃんの肌が薄く、触れると火傷をしてしまうので、触れることができなかったそうです。
シャノンさんはさらに続けました。「生後5日目までは問題もありませんでした。主人が仕事に行っている間、私は一日中イザベラと一緒に過ごしました。でも、私が食事に行っている間に容態が急変し、新生児集中治療室に入れられ、そのわずか2週間に敗血症にかかったのです。また、3カ月間の入院中には心臓弁に穴が開いたため緊急手術も受けました。道にぶつかるたびに、これが最後になるかもしれない、と思っていました」と付け加えました。
今、シャノンさんは早産の赤ちゃんを持つ親のために、活動をしています。
「経験した人でないとどれほど大変かは理解できないと思います。精神的にもとても辛かったです。もっと多くの人に早産の危険性とそれが親子に与える影響について知ってほしいと思っています」とシャノンさんは話してくれました。