6月上旬、米ワシントンDCのラファイエット広場で反人種差別デモが行われた(Getty Image/Drew Angerer )

米BLM活動家がイエス像の破壊を促す、黒人牧師「中国文化大革命の再現」と非難

米全土と世界各国に広がった人種差別反対運動「黒人の命を大切に(Black Lives Matter、BLM)」の活動家で米国人作家のショーン・キング(Shaun King)氏はこのほど、各地のデモ参加者にイエス・キリスト像を引き倒そうと呼びかけた。これに対して、黒人牧師は、BLMの暴力行為は中国共産党が引き起こした文化大革命のようだと非難した。

キング氏は6月22日、白人姿のイエス・キリスト像は「白人至上主義」の表れだとし、取り壊すべきだとツイッター上に投稿した。

BLMの抗議者らは過去数週間、米国各地で略奪や店舗の破壊行為を繰り返してきた。また、米欧の抗議者らは、奴隷制度の加担者だとして歴史上の人物の銅像を引きずり下ろし、記念碑に落書きをした。この中で、「アメリカ建国の父」である初代大統領のジョージ・ワシントンや第3代大統領のトーマス・ジェファーソンなどの銅像も破壊された。

ニューヨーク市のATLAH世界宣教教会のジェームス・デイビット・マニング(James David Manning)牧師は23日、大紀元の取材に対して、「BLMはナチス・ドイツや、中国共産党のような組織だ」と強く非難した。

5月下旬、米ミネソタ州での黒人市民の死亡によって、BLMの抗議運動が拡大した。しかし、マニング牧師は、BLMの主張は「完全な嘘だ。黒人の命と全く関係していない」と糾弾した。

「黒人でもあるオバマ前大統領が在任中、シカゴだけでも、数千人の黒人が亡くなった。なのに、BLMの抗議デモを見たこともないし、メディアも報道していなかった。しかし今回、黒人が白人に殺されたとなると、BLMが活発に抗議運動を始めるのだ」

牧師は、BLMのメンバーは、過去に毛沢東によって動員された紅衛兵が中国伝統文化を破壊したように、今、米国の文化と精神を壊そうとしており、「毛沢東と同じことをしたいのだ」と指摘した。

また、牧師は「現在、米国の人々に完全に共産主義を受け入れさせるのは、まだ容易ではない。だから、その代わりに共産主義者がBLM運動を広げている。私の考えでは、これは全く悪魔の行いだ」との認識を示した。

牧師は、BLMの抗議者が勝利すれば、米国で戦争や殺人が絶えないと危惧し、「BLMの運動を必ず阻止しなければならない」と述べた。

トランプ米大統領は23日、歴史的な銅像や記念碑への破壊行為について、関連法規に基づき、「最長で10年の禁固刑を科す」と厳しい姿勢を示した。

ルドルフ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)元ニューヨーク市長は22日、フォックスニュースの番組に出演した際、BLMやANTIFAなどの抗議活動は「事前に計画された」と警告した。

「彼らは、政府を倒し、警察を解体するだけでなく、刑務所の囚人をすべて解放せよと要求している。これは、まさに共産主義者らが数年前から企んできたことだ」

中国国内のインターネット上ではこのほど、マニング牧師が10年前に行った講演の動画が注目を集めている。当時、牧師は黒人市民に対して、人種差別を問題にせず、「黒人自身に問題があるという事実に目を向けよう」と話した。

(記者・施萍、翻訳編集・張哲)

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