広州で子ども60人が偽粉ミルクで被害 医師らが使用推奨
湖南省郴州市の「偽粉ミルク」事件に続き、広州市でも「固形飲料」が粉ミルクと偽って販売されている。現在、約60人の乳児が被害を受け、発育が遅くなり、頭蓋骨が大きくなり、くる病などの症状が発生している。また、広州市で10軒以上の病院の医師が「偽粉ミルク」を保護者に勧めたという。
5月16日、広州のある保護者がインターネットで記事を投稿した。それによると、2019年6月出産後、乳児らが「牛乳アレルギー」と診断されたため、広州医科大学附属第三病院の医師は「ベルタイ2号深層加水分解粉乳」の摂取を勧めた。 しかし、半年後、乳児らに発育の遅れなどの病状があらわれた。この記事がインターネットで広まると、子どもに同じ症状がみられると訴える保護者が増えた。
中国メディア・健康時報によると、60人の保護者は病院の責任を追及するため活動を行っている。子どもらには栄養失調、くる病、発育遅延、頭が異常に大きいなどの症状がみられた。
保護者によると、広州市小児病院、広州婦人児童医療センターなど10軒以上の病院の医師から「偽粉ミルク」を勧められたという。推奨された固形飲料「ベルタイ(貝兒呔)」「ミネルシュウ2号(敏兒舒2號)」は、広州特益孚特実業有限公司が生産して、広州市能嬰貿易有限公司が販売している。
広州特益孚特実業は2017年、固形飲料を年間67トン生産していた。そのうち、「ベルタイシリーズ固形飲料」の生産量は23トンだったという。
近年、偽粉ミルク、毒ミルク、偽ワクチンなどの事件が後を絶たない。5月には湖南省郴州市永興県で、偽粉ミルクを飲んだ乳幼児数人の頭蓋骨が異常に大きくなったと相次いで報道された。
(大紀元日本語ウェブ編集部)
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。