5月22日、吉林省吉林市内の集合住宅の出入り口で、市の職員らは防護服を着て住民の身分証明書をチェックし検温を行っていた(STR/AFP via Getty Images)

吉林省で院内感染が多発か、北華大学付属医院で95人隔離

中国東北部の吉林省で、中共ウイルス新型コロナウイルス)の感染が拡大している。同省吉林市の病院では、看護師1人の感染が確認された後、同僚や家族など95人が隔離措置の対象となった。

大紀元はこのほど、吉林省疾病予防管理センターが出した通知を入手した。これによると、吉林市船営区当局が5月15日、中共ウイルス感染症例1件を報告した。感染者は20代の女性で、同市の北華大学付属医院で看護師として勤務している。女性は5月14日に核酸増幅検査(NAT)を受け、結果は陽性。15日から隔離治療を受けているという。

吉林省疾病予防管理センターが出した通知の一部(大紀元)

通知によると、女性看護師と接触した95人(病院の同僚55人、家族2人、病院の患者とその家族34人、他の接触者4人)はすでに隔離観察を受けている。

中国メディアは、この院内感染について報じていない。

北華大学付属医院の担当者は5月17日、大紀元の取材に対して、同病院は15日以降、入院患者を受け入れていないと明かした。「入院治療を受けたい場合、まずNAT検査を受けなければならない」という。

一方、吉林省疾病予防管理センターの5月10日付の通知によれば、同省舒蘭市人民医院の職員1人が9日に感染を確認された。職員は40代の女性だという。濃厚接触者15人が隔離された。

同省舒蘭市公安局の女性従業員が5月7日、中共ウイルスの感染を確認されたが、感染源はわかっていない。その後、この女性を起点に、感染が市内から市外へと拡大し、隣の遼寧省瀋陽市まで広まった。当局は濃密接触者の追跡がこれ以上困難だとし、接触者情報の公開をやめた。

(翻訳編集・張哲)

 

関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。