武漢の感染者は50万人? 報道はすぐ削除

中共ウイルス(新型コロナウイルス)の発生地である武漢市では、市民全員を対象とするウイルス検査を開始した。 中国メディア・財新ネットは、武漢の核酸検査(PCR)結果の予備判定では、市民1100万人のうち少なくとも50万人が感染していると伝えた。しかし、関連記事はすぐ削除された。

中国のポータルサイト・新浪(Sina.com)は5月15日、財新ネットの記事を転載した。グーグルや百度など大手検索エンジンでも記事タイトル「武漢核酸検査の予備判定:1000万人、少なくとも50万人が感染」が表示されるが、クリックすると「記事は存在しない」と表示され、記事内容を閲覧することができなくなっている。

財新ネットは4月29日、武漢市衛生委員会の発表として、すでに103万人を対象にした核酸検査を実施したと伝えた。

インターネットユーザーが転載した財新ネットの記事のスクリーンショットによると、武漢は4月に1万1000人の血清疫学的調査を実施した結果、抗体陽性率は5~6%で、これは大体の感染率とみなされるとした。この感染率で計算すると、市民1100万人のなか、50万人が感染していることと推定するという。

武漢当局は、感染者は5万人超と公式発表している。財新の報道内容が正しければ、感染者の約90%は数えられていないことになる。

2月中旬、英国ランカスター大学、医学研究評議会グラスゴー大学ウイルス研究センター、米国フロリダ大学の研究者が共同で発表した論文によれば、中国で公式に発表されている感染者数は実際の約5.1%しかないと指摘している。

4月8日の武漢の封鎖解除以降、市内では5月上旬に再び中共ウイルスの感染者が確認された。中国公式発表によると、黒龍江省、吉林省、遼寧省の東北部3省の複数の地区でも、新たな感染例が確認され、封鎖や活動制限の措置が取られている。

(翻訳編集・佐渡道世)

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