評論
米中通商協議の第1段階合意、頓挫の可能性も
最近、米中関係をめぐる様々な事象から、米中通商協議の第1段階経済・貿易協定が水泡に帰す可能性が大きくなった。トランプ米大統領は5月8日、フォックスニュースの取材に対して、中国当局が合意を履行しているかに疑問を呈し、協定を打ち切るべきかについて「非常に悩んでいる」と明らかにした。
筆者はこのほど、米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)のインタビューを受けた。その際、米中双方が第1段階合意を履行するには、少なくとも3つの課題があると指摘した。さらに、今後半年内で、米中経済や世界経済の低迷、中共ウイルス(新型コロナウイルス)のパンデミックなども含めて、米中間の経済・貿易関係が全面的に悪化する可能性が増大すると考える。
「第1段階」合意に少なくとも3つの課題がある。
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