<中共肺炎>武漢市、情報隠ぺい追及する母親を自宅軟禁
「政府が感染情報を隠ぺいしたせいで、娘と大勢の人が亡くなった。神様、必ず罰を下してください」
武漢市民の楊敏さんは5月11日、武漢市党委員会弁公室の前の街頭で泣きながら、こう訴えた。24歳の娘は中共ウイルス(新型コロナウイルス感染症)に感染して亡くなった。
楊さんはこの日、直訴の資料と娘の遺影を持ち、市党委員会弁公室の前で座り込みを行ったが、警備員による強制排除に遭った。
「なぜここに居てはいけないのか?ここは中華人民共和国でしょう?私はこの国の国民です」と楊さんは反発した。
政府の関係者は「反発し続けると、警察を呼ぶぞ」と脅かしたが、楊さんは市党委員会弁公室の外で座り込みを続けた。
2月6日に亡くなった娘の田雨曦さんは、中共ウイルスがすでに市内で感染拡大しているのを知らずに、別の病気の診察で1月16日に同市の協和医院に行った。この病院で中共ウイルスに感染したとみられ、同月19日に発症した。
「生きるために病院に行ったのに、病院で命を落とした」と楊さんは憤りを隠せなかった。
「政府は(昨年の)11月と12月には、このウイルスを知っていたのに、市民に隠した。周先旺(市長)が(4万世帯の)大宴会を開催した。どうして武漢市民に知らせないのか?これで、多くの市民が死んでしまった」
楊さんは「多くの市民が犠牲になったのに、誰も罰を受けていない。死んだ人がたくさんいるのに、なぜ責任を負わないのか」「殺人犯は、1人でも殺したら、刑務所に行き、死刑を言い渡されるのに、市長のせいで多くの人が命を落とした」
「娘は1月19日から発熱し始めた。41度の高熱は8日間も続いた。苦しみながら死んでしまった。これを思うと、胸が張り裂けそうだ。お天道様、私の娘を返してください。共産党の話にずっと従ってきた。一人っ子政策にも従った。でも、共産党は私に何をしてくれたのか?娘を奪い、私に何の説明もしない」
楊さんは泣きながら、「神様、どうかこの人たちに罰を与えてください。どうか国が私の訴えを聞き入れますように。政府が感染情報を隠ぺいしたせいで、娘が24歳の若さで亡くなったから」と言った。
武漢市人権活動家の張展氏は11日、市当局への責任追及について、楊さんから連絡があったと話した。しかし翌日、「市当局は、楊さんの自宅がある団地の警備員らに指示して、団地の出入口のドアに鍵をかけ、楊さんが外出できないようにした」という。
(記者・洪寧/林岑心、翻訳編集・張哲)