英紙デイリー・テレグラフはこのほど、中国国営英字紙「チャイナ・デイリー」が提供した記事コンテンツを削除した。写真はチャイナ・デイリー紙(Photo credit should read FREDERIC J. BROWN/AFP/Getty Images)

英デイリー・テレグラフ紙、中国のプロパガンダ記事を掲載中止

英紙デイリー・テレグラフは、中国国営メディアが提供したプロパガンダ記事の掲載を中止したことが明らかになった。同国ガーディアン紙が4月14日報じた。

報道によると、過去十数年、デイリー・テレグラフ紙は、中国国営英字紙「中国日報(チャイナ・デイリー)」の「チャイナ・ウォッチ(China Watch)」のコラムを掲載してきた。中国側は、このコラムの掲載のためにデイリー・テレグラフ紙に資金を提供している。チャイナ・ウォッチの執筆者は中国の記者や編集者で、内容は主に国際社会で中国当局がリーダーシップを発揮していると称賛するものだという。デイリー・テレグラフは、これらの記事を紙新聞と電子版に載せていた。

デイリー・テレグラフ紙電子版は、同コラムをすでに削除したという。また、「中国共産党機関紙・人民日報電子版の記事を収載する別のコンテンツ」も削除した。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。