【紀元曙光】2020年4月16日
小欄の原稿を自宅で書いている。食料品を買う以外は、基本的に外出しない。
▼筆者のことを書いても、何の役にも立たない。当たり前だが、人それぞれ事情が異なる。テレワークと言われても、そう簡単にはいかない職業は多いだろう。しかし、中共ウイルスの感染拡大は、毒蛇がそこにいるような不気味さで、いまだ勢いは衰えないようだ。
▼昼間見たテレビの報道では、病院の事務責任者の人だろうか、男性だが、涙で声をつまらせながら看護師の窮状を訴えていた。「看護師500人のうち、100人が自宅待機になった。もう限界だ。自宅に帰れず、子どもの顔も見られず、車中泊で連日勤務している」。そんな話だったと記憶する。医療崩壊は、すでに各所で起きているのかも知れない。
▼私たちは今、想像力をゆたかに持ちたいと思う。想像力とは、見ずとも見える、そして共感できる能力である。医師も看護師も、まさに命懸けの最前線にいる。ならば「患者を増やしてはならない」を自身から、確実にやろうではないか。
▼手作りの布マスクでも、手で直接口や鼻を触らないために、有効なのである。それを知らず、皆がマスク買いに狂奔しすぎたため、政府もつられて「布マスク2枚郵送」。失笑してはならない。国民の慌てぶりが、政府に感染したのだ。まずは落ち着こう。製品のマスクは、医療関係者が優先である。
▼ネット動画で、布マスクの作り方がたくさん紹介されている。研ナオコさんも、いいデザインのマスクを作っていた。志村さんを亡くした悲しみを紛らわすために、手を動かしたほうが、きっといい。
関連記事
AIが真偽を曖昧にする現代、孔子の「巧言令色」の警鐘を重ね、日本の職人技に宿る「人の時間と心」に注目。機械には決して偽造できない、手仕事が生み出す究極のリアリティと真の信頼(信)の本質に迫る一編
裸足で大地に触れるだけで、心身に変化が起こる? グラウンディングに期待される14の健康効果と、研究の現状、実践方法を紹介します
親がスマホに気を取られていると、子どもはどう感じるのでしょうか。研究が示す親子の絆への影響と、つながりを深める習慣を紹介します。
高血圧は認知症の危険因子ですが、虚弱な高齢者では異なる傾向も。約6千人の研究が示した、血圧と認知症リスクの意外な関係を紹介します
泥から名器へと生まれ変わる宋代磁器の製作過程を通して、人生の試練の意味を紐解く随想文。過酷な窯の烈火をくぐり抜けてこそ本物の輝きと気骨が宿るように、逆境こそが人を美しく磨き上げるのだと静かに語りかけます