【紀元曙光】2020年4月15日
1865年4月15日、第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンが死去した。▼その前日の観劇中に、背後から頭を銃撃されたのが致命傷となった。リンカーンの業績は小欄に挙げるまでもない。奴隷解放宣言やゲティスバーグ演説など、今日でも子ども向けの偉人伝にあるように、人々の尊敬を受ける人物であった。
▼米国の大統領というのは、米国の国民に選ばれた米国の政治家なのだが、相手にするのは全世界である。その業績の軽重は歴史に刻まれるのだから、大変な仕事であろう。どこか超人的な域に達した「奇人」でなければ、とても務まるまい。
▼小欄もメディアの端くれなので、ことさら政治家をほめるつもりはないが、正当な人物評価をすることは許されよう。米国の歴代大統領について、第二次大戦後から現代までの間に傑出した人物といえば誰か。筆頭は、第40代ロナルド・レーガンであろう。
▼軍備拡大が続く東西冷戦の時代に、ソ連を「悪の帝国」と名指しで非難した。レーガンが放った二の矢は、米との均衡を保とうとするソ連の軍備に対し、スターウォーズ計画で一気に引き離したことだ。追随するソ連は息切れし、ついに経済が破綻して崩壊した。
▼さて今の大統領。出てきた時は、なんてガラのわるいおっさんかと思われたトランプ氏だが、これぐらい毒づく芝居ができなければ、あの性悪の中国共産党や北朝鮮とは渡り合えない。クリントン女史でなくて良かったと、多くの人が思っているだろう。そう言えば、レーガン大統領も撃たれたことがある。トランプさんも、お気をつけて。
関連記事
がん再発への不安から食事を制限しすぎると、筋肉まで失われることがあります。体力と回復力を支える食べ方を見直します
街角のハトは、ただの迷惑な鳥ではありません。肝臓で方角を読み、人の顔を覚え、絵画も見分ける驚きの能力を紹介します
ストレスやトラウマは、体の緊張や呼吸に残ることがあります。体の感覚から心の回復を支えるソマティック療法を解説します
教室にスクリーンが増えるほど、子どもは本当に学びやすくなるのか。教師との対話、紙で考える時間、学力低下の関係を見直します
大英博物館で公開された名画『女史箴図』。単なる女性への戒めではなく、天地の理や人倫の調和、そして愛や情を永く保つための「節度」と「内面の美」を描いた本作から、現代の家庭にも通じる真の生き方を読み解く