新型コロナ 肺炎に感染した妊娠7カ月の美容師「外出しないで」と涙ながらの訴え
第4子の妊娠26週目を迎えるイギリス人美容師・カレン・マネリングさん(39)が、新型コロナウイルス感染後に病院のベッドから衝撃的な動画を投稿しました。カレンさんは自分と生まれてくる赤ちゃんの命を守るために病気と闘っており、人々に「外出するのはやめてほしい」と懇願しています。
イギリス南東部・ケントにある町ハーン・ベイで暮らすカレンさんは、新型コロナウイルスによる肺炎を発症しました。2020年3月25日にFacebookに投稿された動画によれば、2週間前から体調を崩しているといいます。
カレンさんはケント州マーゲートにあるクイーンエリザベスクイーンマザー病院に入院しており、病床で撮影した動画で「私は両方の肺で肺炎を起こしており、自分と生まれてくる赤ちゃんのために闘っています」と説明しました。彼女は明らかに息切れした状態で、数単語話すごとに言葉を詰まらせました。
「外出する価値はありません」と彼女は苦しみながら続けました。「自宅には夫と3人の子どもがいますが、会うことはできません」
外出することへの警鐘を鳴らす動画の中で、彼女は自分がどこでウイルスに感染したのか不明であること、そして病状が悪いことを明かしました。
「私は今あなたに話しています。もし友達と飲みに行ったとしたら、外からウイルスを持ち込んであなたの家族や周りの人を殺すことになるかもしれません」カレンさんはこのように続け、人々に真剣に予防策を取ってほしいと懇願しました。
彼女が働いていたケント州カンタベリーにある美容室は、美容師が新型コロナウイルスに感染したことをFacebookで公表し、安全を確保するよう呼びかけました。
世界保健機関(WHO)は妊婦が一般人よりも新型コロナウイルスに感染しやすいとする証拠はないと述べていますが、妊娠中の女性は体や免疫系の変動に対して脆弱であり、一部の呼吸器感染症によっては深刻な影響を受ける可能性があります。
英国王立産婦人科医協会によると、2020年3月16日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、妊娠中の女性は「脆弱」であると主席医務官から宣言されています。そのため妊娠中の女性は予防策としてできる限り社会的接触を制限するよう勧告されています。
カレンさんは、これらの対策を真剣に受け止めるよう呼びかけている。病院のベッドで撮影した動画の中で、彼女は次のように伝えた。「ボリス(イギリス首相)の言うことを聞いて、どうか外出しないでください。今外出することになんの価値もありません」
カレンさんは翌3月26日にもウイルスの危険性を訴える動画を撮影した。酸素マスクは外れたものの、まだ自力で呼吸するのに苦労していた。
「なんとか起き上がることができました。ほんの1分ほどですが、ここからが勝負です。自分と生まれてくる赤ちゃんのために、今全力でやらなければなりません」
それから2日後、カレンさんはうれしい知らせを受けて新たな動画を撮影した。彼女は7日間の隔離を条件に3月28日に退院を許可され、自宅療養を続けることになった。
動画の中で彼女は次のように語っています。「家に帰って子どもたちの顔を見ることができます。まだ触ることもキスをすることもできませんが、家に帰れることがとてもうれしいです」
カレンさんは6月に男の子の出産を控えています。元気な赤ちゃんが生まれるといいですね。
エポックタイムズ紙は、COVID-19という今回の肺炎の原因となる新型コロナウイルスを中国共産党の隠蔽と不始末がウイルスの中国全土への拡散を許し、世界的なパンデミックを引き起こしたことから、「中共(CCP)ウイルス」と呼んでます。
(大紀元日本ウェブ編集部)