極寒の雪の中から犬の家族がレスキューに救出
アメリカ、ミネソタ州の極寒の地で、生後3週間の子犬たちを必死に寒さから守っている野良犬が救出されました。発見当時、母親の犬が6匹の子犬たちを守るため、自分の体温で子供たちを温めていたようです。その後、地域のシェルターに引き取られ、無事に飼い主を見つけることになりました。
レッド・レイク・ロージー・レスキューはミネソタ州北西部にある動物保護団体で、過去に1万匹以上の動物を保護しています。今回救助された母親犬は、雪の中発見されたことから、名前を「スノーベル」と名付けられました。
シェルターのスタッフによると、発見当時、母親犬のスノーベルはうまく授乳ができなくなってしまったため、6匹の子犬たちはひどい空腹状態でした。その後、スノーベルは暖かいシェルターで暮らすうちに、子犬たちに授乳できるほどに回復していきました。
母親として、懸命に子犬たちを守り抜くスノーベルの心温まるストーリーは、シェルターのFacebookを通じて多くの人々にシェアされました。また「寒い中スノーベルたちを助け出してくれた人に感謝」や「世の中には悪い人もいる。だけど心優しい人がいるのも確か。スノーベルたちはそんな人たちに見つけられる運命にあったんだわ」など賞賛のコメントで溢れかえりました。
その後スノーベルは避妊の手術を受け、ミネソタ州ネルストランドのペット・プロジェクトに引き取られました。そして現在はアシャの名前で可愛がられているとか。
ペット・プロジェクト創設者のナンシー・ブルーリーさんはアシャの状態について「初めはとても痩せていたけど、6週間で体重が増えてきました。そして彼女とってもシャイなんです。初めはリードをつなぐこともできなかったんですが、今では自信を持って歩いているし、ここにきた当時よりもはるかに明るくなったと思います」とコメントしました。
そしてアシャと養子になっていった子犬たちは、無事飼い主を見つけることができたという。アシャの飼い主となったシェリー・リヒスティンさんはFacebookで「彼女には常に愛情を注いで、うんと甘やかせて、もう一生空腹になることも寒さに凍えることもないように支えていくわ」とコメント。さらにアシャには黒いラブラドールレトリバーの相棒もできたとか。
極寒の中、子犬たちを必死で守り抜いたアシャ。彼女もようやく暖かい家族に迎えられ、愛されていることでしょう。アシャの幸せな顔が目に浮かぶようですね。
(大紀元日本ウェブ編集部)