ロサンゼルスで医療援助を展開する米海軍病院船 その実力とは

中共ウイルス新型コロナウイルス)のパンデミックに対応するロサンゼルスの医療システムを支援するため、米海軍病院船 「マーシー」 が3月27日にロサンゼルスに到着した。

この全長894フィート(およそ272メートル)の病院船には成人患者用の病床が1000床あり、ロサンゼルス地区の陸上の病院より多くの病床、人工呼吸器、医療スタッフを中共ウイルス患者の治療に割り当てられるよう支援する。ロサンゼルスでは、今後、数週間のうちに中共ウイルスの感染者が急増すると予想されている。

米海軍のウェブサイトによると、ジョン・E・ガンブルトン海軍少将は、「USNSマーシーのスタッフとアメリカ海軍は、COVID-19救援活動において、FEMA(連邦緊急事態管理局)、カリフォルニア州、郡、市を支援するためにここロサンゼルスに来たことを光栄に思います」と話した。

マーシー号は、医療関係者1200人、船員71人が配属され、12の手術室、80の集中治療室、15の病棟に相当する設備を備えている。マーシー号はまた5000単位の輸血用血液を備え、総合的なケアができるように設計されている。

「乗ってみると、普通の病院みたいでびっくりしますよ」と船の指揮官であり心臓麻酔医でもあるジョン・ロトラック艦長は言った。

たった5日間で1000床の病床を備えた海に浮かぶ病院の整備を終えることが、彼らの最大の挑戦だったと、ロトラック氏は付け加えた。

一方、マーシー号の姉妹艦 「コンフォート号」 は、予定より3週間早く、月曜日の朝にニューヨークに到着しており、現在飽和状態にあるニューヨーク市の医療システムを緩和する予定だ。トランプ大統領はバージニア州ノーフォークを訪れ、コンフォート号の送迎式典に出席した。

ジョンズ・ホプキンズ大学のデータによると、米国ではニューヨーク州が中共ウイルス感染の中心地となっており、現在6万7000人以上が感染しているという。これは全米の感染者数の半分近くに当たる。

ロトラック艦長によると、乗組員は全員、乗船する前に中共ウイルスの検査を受けたという。マーシー号はまた、患者に対しても乗船前に中共ウイルスの検査を実施し、詳細な手順については地元当局と協力して調整している。マーシー号は日曜日から、地元または地域の病院から患者の受け入れを始めた。

しかし、マーシー号もコンフォート号も、ウイルス感染者を隔離するための、負圧を利用した特別な換気装置を備えていない。

マーシー号は現在、プリンセス・クルーズ・ラインが通常使用する埠頭に停泊している。

マーシー号とコンフォート号の主な任務は、「柔軟、有能、ユニークに適応できる」機動性のある急性外科的医療施設を提供することであり、もともとは遠征戦争で米軍を支援するために造られた。

そして彼らの第二の任務は、米国および世界中で災害救援や人道支援活動を行うための完全な医療サービスを提供することである。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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