新型肺炎、中国軍にも感染者=香港人権民運センター
新型肺炎の影響は中国軍にも及んでいる。香港にある中国人権民主化運動情報センターはこれまでたびたび、軍の感染状況について報じた。
2月16日の報道によると、遼寧省旅順軍港では北部戦区駆逐艦10支隊の軍人1人が感染し、150人を隔離した。
13日、空母「山東」の軍人は海南省三亜市で感染が確認され、100人を隔離したと報じた。
また11日の報道によると、海南省三亜潜水艦部隊の軍人1人が新型コロナウイルスに感染したため、300人の兵士が隔離された。今月、予定されていた原子力潜水艦の訓練も中止になったという。
同センター10日の報道によると、湖北省で10人の解放軍、15人の武装警察が感染を確認された。それぞれ、空軍空降兵病院、武漢の中部戦区総病院と同省襄陽の解放軍991醫院に入院している。
同センターはまた襄陽991軍病院の職員からの情報として、1500人の軍人と1000人の武装警察に隔離措置を取った、と伝えた。
中国軍機関紙・解放軍報2月17日の報道によると、中部戦区東海艦隊では一部の兵士が隔離されており、中に軍艦艦長の余松秋氏も含まれているという。
これまでの中国軍の公開資料によると、余松秋氏は同艦隊に所属する新型ミサイル護衛艦常州艦の艦長を務めている。常州艦は2011年に服役し、満載排水量約4000㌧。対空ミサイル短SAM HHQ-16 をVLS(前部甲板)に搭載している。2015年7月22日、宮古海峡を通過し太平洋に進出したことがある。
余松秋氏は旧正月明け、帰省先から戻り、自主隔離を行った。
同センターによると、軍の感染情報は機密扱いのため、政府公表の感染者数に含まれていないという。
(翻訳編集・李沐恩)
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