オーストラリア山火事で学んだ? 消防車のモノマネをするカササギが話題
オーストラリアを襲った大規模な山火事。消防隊員たちが怖ろしい山火事と戦っている中、オーストラリアのカササギが消防車のサイレンをまねるというユニークな映像が公開されました。しかしこの背景には数カ月にわたって森林を焼き尽くしている悲しい出来事があります。ネットでは「多くのことを聞いて学んだに違いない」という声があがっています。
《CNN》によると、絶滅危惧種担当の元コミッショナー、グレゴリー・アンドリューズ氏(グレゴリー・アンドリュース)が《オーストラリアの野鳥》のフェイスブックに動画を投稿。多くのネット利用者の関心を集め、その後、ツイッター(Twitter)でも1万件以上のリツイートがありました。
「これまでで最もクールなことの1つだ。今日、ニューサウスウェールズ州ニューカッスルで、消防車や救急車の音をマネするオーストラリアカササギに会った」とアンドリューズは書いています。
ニューサウスウェールズ州政府によると、カササギは35種類以上の鳥類の鳴き声を真似することができ、犬、馬、人の声など他の動物の声も真似する能力を持っているようです。オーストラリアの博物館は、オーストラリアのカササギはニューサウスウェールズ州で法律により保護されており、世界で最も複雑な鳥の鳴き声を持つ鳥のひとつとしています。
《不確実な未来 危険なオーストラリアの鳥》を書いたジェフ・マズレン(Geoff Maslen)はCNNに、語学の天才だけでなくオーストラリアのカササギも賢いということを教えています。
「魅力的な鳥です」とマズレン氏は言います。「彼らは非常に魅力的で、聡明で、よく人間と仲良くなり、特に自分に食べ物をくれる人間と交流しているね」と述べています。
カササギは非常に人気のある鳥類であるだけでなく、ウィキ資料によると、カササギは東アジア文化の中でも幸運と福を象徴し、中国伝統の詩歌や中国の伝承にも登場していて、七夕に織姫と彦星が出会うために天川に鵲橋を架けているのは実はカササギなのです。
非常に器用で頭の良いオーストラリアのカササギは様々な鳥の鳴き声を真似ることができますが、消防車や救急車の音を真似るなんて誰も聞いたことがなく、この一羽の鳥からオーストラリアの未曾有の火災の惨禍を垣間見ることができます。
この大火は野生動植物や環境にも広く破壊をもたらし、ニューサウスウェールズ州だけで360万ヘクタール(台湾1つ分の面積)の土地が焼失しました。オーストラリア全体で見てみると、1月7日のメディアの統計によると、4カ月連続で焼かれた野火の面積は台湾の国土の面積に相当し、5億匹以上の動物の命が失われました。
ニューサウスウェールズ州(New South Wales)は早くから非常事態を迎えた。1月初め、農村消防局によると、全州では火災シーズンを通して住宅1300棟あまりが破壊されました。
(大紀元日本ウェブ編集部)