<新型肺炎>武漢市医師「致死率が4.3%」3週間で回復か死亡=中国メディア
中国湖北省武漢市の武漢大学中南医院(以下は中南医院)の専門家はこのほど、新型コロナウイルスによる肺炎の致死率が上昇しており、2月3日の時点で4.3%に達したと指摘した。
中南医院の重症医学科主任の彭志勇医師は2月4日、中国メディア「財新網」の取材に応じた。同氏は、1月7~28日まで中南医院が受け入れた新型肺炎感染者138人に対して調査を行った。患者が発症から回復または死亡までの経過期間は約3週間だとの見解を示した。
彭医師によると、1週目は患者が軽症から呼吸困難など重症化する期間。2週目は回復するか、または危篤状態になるかの重要期間だ。免疫力の強い患者はこの段階で少しずつ回復する。免疫力の弱い患者は呼吸不全、さらに他の臓器の機能低下が起こる。3週目が、患者の生死の分かれ目だ。免疫機能が徐々に良くなると、治療を受ければ、治癒の見込みがある。そうでない患者は多臓器不全で亡くなるという。
同氏によれば、1月28日までに、中南病院にいる感染者138人のうち、36人が集中治療室(ICU)で治療を受けており、28人は治癒して退院し、5人が死亡した。この時点で致死率は3.6%だった。しかし2月3日、死亡者が1人増えたため、致死率が4.3%に達した。「ICUに患者がまだいるので、致死率がさらに高くなる可能性がある」と彭医師は述べた。
同医師の話では、この138人の感染者の中で、12人は感染源とされる華南海鮮市場を訪れたことがなく、57人(病院の患者17人と医療従事者40人)は病院で感染した。彭医師は「院内感染が最も深刻だ」と指摘し、医師らが使う防護服が「全く足りていないのが最大の問題だ」とした。
(翻訳編集・張哲)
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