1月22日、中国武漢市漢口鉄道駅でマスクを着用する乗客ら(Xiaolu Chu/Getty Images)

<新型肺炎>感染確認されていない死者たち=香港メディア

香港メディアはこのほど、中国で急速に感染が広がっている新型肺炎について、一部の患者が感染を確認される前に死亡したと現地取材を経て報道した。

「端傳媒」1月26日付は、武漢市のある葬儀業者の話として、1月22日夜だけで30体以上の遺体を火葬したと言う。遺体には「新型肺炎の感染は確認されておらず、その日に火葬しなければならない」という共通点がある。また、死亡者は生前、市の新型肺炎の主要治療病院、金銀潭医院で診察やウイルス検査などを受けていなかったことでも共通する。死亡原因は「重度の肺炎」や「病毒性肺炎」などとなっている。

記事は、武漢市に住む65歳の女性市民を取り上げた。女性は1月6日、発熱や咳、頭痛の症状が出たため、自宅近くの病院で診察を受け、「病毒性感冒」と診断された。2日後、別の病院で再び診察を受けたが、異常は見つからないと言われた。しかし、症状が一向に改善されないため、女性は11日、発熱外来のある同済医院に行った。女性と同じ症状の患者で窓口は混み合っていたという。病院側は、女性にCT検査などを行い、「家で様子を見るように」と指示した。

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