デンマークメディアによれば、中国の馮鉄大使は先月、同国のフェロー諸島自治領政府に対して、5Gをめぐってファーウェイとの契約を強要した(DAVID MCNEW/AFP/Getty Images)

「ファーウェイと5G契約を」中国大使、北欧フェロー諸島に強要

デンマークのメディアと政界はこのほど、中国当局による内政の干渉について厳しい目を向けている。きっかけは、中国の駐デンマーク大使が同国自治領のフェロー諸島政府に対して、次世代移動通信規格(5G)通信網に中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)の設備を使用するよう強要したと示す録音があったためだ。

デンマーク紙「ポリティケン」と「ベアリングスケ・ティーズネ(Berlingske)」など複数のメディアによれば、馮鉄・中国大使は11月11日、フェロー諸島政府のバールドゥル・ニールセン(Bárður Nielsen)首相と会談した。

地元の「フェロー諸島公共放送(Kringvarp Føroya)」は同月15日、馮大使の訪問について、自治領政府のヘルギー・アブラハムセン(Helgi Abrahamsen)貿易相に取材した。アブラハムセン氏はインタビュー開始前、同省の幹部に11日の会談の詳細について質問した。「『フェロー諸島公共放送』が誤ってやり取りの内容を全部録音した」という。

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