中国元スパイ、動画配信大手楽視網「李源潮氏をめぐる政治闘争」で破産
オーストラリアに亡命した中国の元工作員・王立強氏は豪政府に提供した情報の中で、李源潮・元国家副主席に言及した内容がある。王氏によると、李源潮氏が中国ネット動画配信会社「楽視網」の事実上の所有者で、党内の権力闘争に負けた後、香港に逃れたという。米紙ワシントン・タイムズが6日報じた。
同報道によると、王立強氏は豪政府に対して、香港株式市場に上場する「中国趨勢控股有限公司(チャイナ・トレンド)」が中国の情報機関で、軍事情報を収集するほか、党内の権力争いに失敗し香港に逃れた元高官らを監視しているとの情報を提供した。
李源潮・元国家副主席が2013~18年までの権力闘争で政敵に敗北した後、「香港への撤退を余儀なくされた」という。王立強氏自身も他の工作員らとともに、李氏夫妻に圧力をかけ、「中国本土に戻り、当局の取り調べを受けるように」と要求し、「李氏が掌握する楽視網を狙った」という。
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