事故現場に駆けつけた消防士、マニキュアで女の子を落ち着かせる

2019年10月12日、ユタ州クリアフィールドで起きた自動事故に巻き込まれた少女を、意外な方法で落ち着かせた消防士の存在が今話題になっている。

幸いにもこの事故で誰も怪我をしていなかったが、事故当時、後部座席に座っていたブレーリンちゃんは、怖さのあまり全く泣き止まなかったという。この事故の対応に当たったノース・デイビス消防署のハドリーさんとロイドさんは、彼女の気をそらすために、お話をしたり、ブレーリンちゃんが持っていたマニキュアを自分たちの爪に塗らせたあげたりと、なんともクリエイティブな方法で彼女を安心させたという。

ノース・デイビス消防署は、今回の消防士2人が、女の子の父親である経験を活かして対応に当たったとFacebookでコメント。WATE6でのインタビューでは「ブレーリンちゃんはピンクと紫を塗りたがっていたよ。そしてマニキュアの色を変えるたびに、大きく笑ってくれたんだ」とハドリーさんは当時の様子を振り返る。

さらにこの投稿に、消防士2人のピンクと紫の爪の写真を一緒に公開すると、瞬く間に6,700を超えるシェアを獲得し、これまでに1,000件以上ものコメントを集めているという。また、同じ署に所属するエイミー・スー・ネルソン・スタークスさんは「ネイル超かわいい!いつでも落とせるように大きな除光液のボトルを用意しておいたよ」とコメント。

skeeze/Pixabay

一方、ブレーリンちゃんの母親ジョセリーンさんも、事故後のブレーリンちゃんの様子をシェア。対応に当たった消防士ハドリーさんとロイドさんが仕事に戻らなければならないと伝えた時、ブレーリンちゃんはご立腹の様子だったが、またすぐに会えるよと伝えると、とても喜んだという。また、交通事故という大きなショックを受けたにも関わらず、ブレーリンちゃんには「恐怖」というトラウマよりも、幸せな気持ちが残っただろうとジョセリーンさんは語る。

さらに父ブランディンさんによると「ブレーリンはいままで誰かの爪にマニキュアを塗ったことがなかったんですが、この事故の後、ぼくの爪にも塗らせてほしいと四六時中聞かれてます」とコメント。

今回の事故で、ほんのちょっとした気遣いが、命だけでなく、心も救うものであることが証明された。100点満点の2人の対応に大きな拍手を送りたい。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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