子どもの咳の緩和 咳止めより蜂蜜が効果的

日に日に肌寒くなるこの時期、風邪をひいて体調を崩す人も多い。特に、長引く咳は厄介だ。米国ペンシルベニア州立大学の研究チームは、咳止めには専用のシロップより、蜂蜜を用いるなど自然治癒の方が体に優しいという研究報告を発表した。特に、子供たちを対象に行った調査では良い効果が得られたとしている。

研究チーム責任者・ポール博士は、米国で一般的に使用されている咳止めシロップのデキストロメトルファン(日本でも咳止めとして、処方されているメジコンのこと)より蜂蜜の方が子どもたちの咳を緩和するのにずっと良い効果があると指摘する。

同チームは、咳の症状が出ている子どもたちを三つのグループに分け、就寝前に、①蜂蜜を与える②蜂蜜風味のデキストロメトルファンを与える③何も与えないという実験を行った。すると、蜂蜜を与えたグループの子どもたちは咳の頻度が減少し、症状が緩和したため睡眠もとれるようになったという。

▶ 続きを読む
関連記事
抗生物質だけでなく、身近な薬も腸内細菌に影響する可能性がある――。中医学では胃腸を「土」にたとえ、体を育てる基盤と考えてきました。腸の乱れを別の角度から見直すヒントです。
むずむず脚症候群はパーキンソン病リスクと関連する一方、治療薬が発症を抑える可能性も示されました。最新研究が明かす両疾患の意外な関係と、正確な診断の重要性を解説します。
冬になると腰や膝が冷え、関節が動かしにくくなる――。中医学では、こうした不調は体の内側の冷えと関係すると考えられています。かぼちゃと小豆の「いとこ煮」は、巡りを整える養生食として親しまれてきました。
透析患者の命を脅かす心筋梗塞リスクを、魚油が大きく下げる可能性が示されました。大規模臨床試験が明らかにしたオメガ3の効果と注意点を解説する注目の研究報告です。
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。