10月3日、香港デモ参加者は地下鉄の太古駅で監視カメラを破壊した(Anthony Kwan/Getty Images)

ブルームバーグ、香港警察がAI技術で市民を監視 研究機関も報告書

ブルームバーグの報道23日付は、香港警察は数年前から、監視カメラが捉えた市民の顔などを解析し、警察のデータベ―スに照合する人工知能(AI)ソフトウェアを利用していると報じた。米AI研究機関も今月上旬、香港と中国当局はAI技術を通じて市民への監視を強化していると指摘した。

匿名希望の情報筋はブルームバーグに対して、オーストラリア・シドニー市にある会社、iオムニサイエント(iOmniscient)が少なくとも3年前から、香港の警察当局にこの技術を提供したと話した。同社のエンジニアはすでに数十人の警官に、同顔認証技術の使い方を教えたという。同ソフトは、監視用CCTVカメラなど、あらゆる画像に映った人の顔や車のナンバー・プレートを、警察のデータベースに照合し、人込みの中でも犯罪容疑者を特定できるという。

情報筋によれば、香港抗議デモの開始以降に行われたiオムニサイエントのトレーニングでは、香港の警察官がダッシュボードカメラを使ってナンバープレートを自動的に識別する方法について質問した。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。