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息子の身を守った父親 子どもにとってスーパーヒーローのような存在

力強く、どんな時にでも頼りになる父親というのは、子どもにとってスーパーヒーローのような存在です。ここでご紹介するランドン・カニングハム君もそのような子どもの一人です。

ランドン君にはショーンという父親がいます。ランドン君にとって、救急救命士として活躍している父親は、既にヒーロー的存在でした。しかしある出来事をきっかけに、父親に対する彼の眼差しはさらに変化します。

それはランドン君が9歳の誕生日を迎える直前の出来事でした。父親はランドン君に特別な体験をさせてあげたいと思い、フロリダ州オーランドで開催されたアトランタ・ブレーブスとピッツバーグ・パイレーツの野球試合に彼を連れていくことにしました。ランドン君は間近でメジャーリーグの試合を観戦できるということで、興奮を抑えきれませんでした。

ランドン君の母親と妹は、女性同士で買い物に出かけており、その場にはいませんでした。そこで、ランドン君は試合の光景を母親にも見せてあげたいと思い、父親の携帯で写真を何枚か撮影し、メールで送信しようとしていました。

その瞬間、ちょうどピッツバーグの外野手であるダニー・オルティス選手に打順が回ってきました。ところが、彼がバットをスウィングした際に、なんとバットは彼の手からすっぽ抜け、スタンド席目がけて飛んでいってしまいました。バットをスウィングした際の速度は、一般的に時速65~85マイルに達すると言われています。これは高速道路を走行している車と同じくらいの速度です。

飛んでくるバットを目の当たりにし、観客席にいた人々は身を守ろうと必死になっていました。ところが、ランドン君は母親にメールを送信している最中で、周りで起こっていた状況を全く把握していませんでした。バットは彼の顔面目がけて一直線に飛んでいきました。誰しもが最悪の事態を想像した瞬間、幸いにもショーンが抜群の反射神経で息子の顔の前に腕を伸ばします。こうして、ランドン君は間一髪で助かりました。

ランドン君は自分の父親がとった行動に感動し、彼はまさしくスーパーヒーローであると述べています。バットを吹っ飛ばしてしまったダニー選手も、最悪の事態を覚悟していましたが、ショーンの勇敢ある行動によって助けられたと振り返っています。

取材に対してショーンは、「僕は単純に息子を守っただけです。考えるよりも、ただ体が反応しただけですよ」と謙虚に述べています。幸いにもけが人はなく、野球と父親に対するランドン君の愛情は一層深まったようです。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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