国際人権団体、中国CCTV司会者への制裁求める 「テレビ自白に関与」

スペインに本部を置く国際人権団体、セーフガード・ディフェンダーズ(Safeguard Defenders)は10月、米英など各国に対して、グローバル・マグニッキー人権責任法などに基づき、中国中央テレビ(CCTV)のキャスター、董倩氏(48)への制裁を求める計画を明らかにした。

同団体は、董氏は中国警察当局と共謀して、「709事件」の逮捕者5人の「テレビ自白」の映像を制作・放送したため、人権を著しく侵害したと批判した。2015年7月9日、各地で200人以上の弁護士や活動家が一斉に拘束され、多くが懲役刑や執行猶予、禁錮刑などに処せられた。

5人の中に人権活動家の呉淦氏が含まれている。同氏は2015年5月下旬、中国当局に「騒乱挑発罪」などで拘留された。CCTVは呉氏の拘束直後に、ニュース番組「朝聞天下」で呉淦氏の拘束を報道し、同氏への誹謗中傷を行った。同年8月1日、CCTVの指示を受けた董氏は、呉淦氏の「テレビ自白」の映像を収録しようとした。呉氏が抵抗したため、収録は失敗に終わった。

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