四川省汶川で洪水・土石流発生、9人死亡10万人避難
中国中西部に位置する四川省アバ・チベット族チャン族自治州の汶川県ではこのほど、豪雨に見舞われ、洪水と大規模な土石流が発生した。中国メディアによると、22日時点で死者9人、行方不明者35人と3人が重傷を負い、10万人以上が避難した。この影響で、家屋や橋が倒壊し、電力施設や通信・交通インフラが停止した。
中国紙・南方都市報などによると、20日未明から同地域は豪雨に見舞われ、汶川県や茂県など19の地区で洪水、山崩れ、土石流、堰止湖が観測された。21日午前で、災害で900棟の家屋が倒壊し、2065棟の家が浸水した。地元のダムが洪水被害を受けたほか、計115キロの水道管が破壊されたため、住民5万8623人が水を利用できなくった。
汶川県政府は22日、21日午後5時の時点で全県10万人の住民が避難を余儀なくされたと発表した。
同県幸福村の住民は大紀元に対して、洪水と土石流で周辺地域の農地が壊滅的な打撃を受けたと話した。
村民によると、自治州の臥龍鎮にある龍潭水力発電所のダムが豪雨のため、満水状態になり堰止湖となったため、道路が遮断された。中国メディアは、同ダムが決壊する恐れがあるとし、二次災害の発生を警告した。
汶川県では2008年5月12日、マグニチュード7.9~8.0の大地震が発生した。中国当局はその時、死者・行方不明者は8万7000人以上と発表した。
(記者・洪寧、翻訳編集・張哲)
関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]