可愛らしい2匹の出会い‐ポニーのブリーズ、テディベアのボタン

母親のいないポニーが見つけた、最高の友達

ブリーズは産まれてからすぐに母親に捨てられてしまったポニーです。ダートムーア国際公園内で発見されたブリーズは施設にて保護された後、順調に回復しました。そこで友達になったのがテディベアのボタン。ボタンはリハビリが必要なブリーズの不安を取り除いてくれました。彼らは今でも素敵な友達なのです。

2013年、ブリーズはイングランドにあるダートムーア国際公園で発見されました。怪我をしており、生まれて数時間しか経っていなかった彼は授乳が必要な状態でした。

ブリーズは産まれて僅か数時間で母親に捨てられてしまったようでした。救助隊が到着したとき、ブリーズは深刻な脱水症状と栄養失調、また精神的なショック状態に陥っていました。その後、すぐにデボン州にある雌馬や子馬を保護する施設、メア&フォールサンクチュアリ(Mare and Foal Sanctuary)へ運ばれました。

それから3日が経ちましたがブリーズの体調は優れないままでした。保護されてから4日経っても彼は深い悲しみに包まれていました。赤子のブリーズは母親に会いたがっていたのです。落ち込んでいる彼を慰める為、施設で働くスタッフはボタンと名付けられた4フィートもある大きなテディベアをブリーズに与えました。

メア&フォールサンクチュアリの常任理事であるシラ・ボーデンは当時の事をこう語っています。「2匹の関係は素晴らしいものでした。ブリーズはよくボタンを抱きしめながら寝ていました。」短い期間でしたがボタンはブリーズにとって大切な存在になったのです。

生後10日となったブリーズはボタンに助けられながら成長し、遂に安定した状態にまで回復しました。ブリーズはボタンを愛し、抱きしめたりキスをしたりしていました。なんてかわいらしいのでしょう!

その時以来、ボタンはブリーズの最高の友達となり、時には母親のような存在でもありました。抱きしめ合ったり、お昼寝をしたりするときも一緒でした。ボタンはブリーズの退屈や孤独感を取り除き、そのおかげでブリーズは順調に回復する事が出来ました。

ボタンと施設で働く人達の協力により、保護されてから3週間後にはブリーズはすっかり元気になりました。それから3年後の2016年、3歳になったブリーズは施設でボタンと再会しました。

あれから数年が経過していましたがブリーズは幼い頃に自分を支えてくれたボタンのことをしっかりと覚えていました。長い間離ればなれになっていた2匹でしたがブリーズはボタンを抱きしめていました!

2匹が再会した様子は下記のメッセージと共に、メア&フォールサンクチュアリのフェイスブックに投稿されています。

「ブリーズがボタンと再会したとき、彼がとても喜んでいるのが分かりました。匂いを嗅いだり舐めたりした後、健康になった自分の姿を見せていました。」

「そして彼らは以前そうしていたように、一緒にお昼寝をして過ごしていました。」

(大紀元日本ウェブ編集部)

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