中国武漢市、市民1万人が抗議デモ ごみ焼却場建設反対で

中国湖北省武漢市で2日から3日まで、ごみ焼却場の建設に反対する大規模な抗議デモが行われた。参加者は1万に達したとみたれる。地方政府が警官隊を投入し鎮圧した。負傷者は出たが、人数は不明。

同市新洲区陽邏街の市民らは、住宅街で建設されるごみ焼却場が住民に深刻な健康被害をもたらす可能性が高いとして、6月23日以降、区政府などに対して陳情活動をしてきた。6月29日、市民ら1万人が抗議デモを行ったが、強制排除された。6月29日から7月3日まで、一部の市民らは毎晩、主要道路で抗議活動を行った。3日夜、約1万人の市民が再び集結した。

参加者によると、3日夜の強制排除に当たった警官隊のなかに、暴力団の組員や「城管」と呼ばれる都市管理職員などもいた。警官隊らは警棒などで抗議者の頭部を狙って暴行した。多くの市民が頭から血を流し傷を負った。

また、市民らによれば、警察当局は一部の抗議者を身柄拘束したが、人数は分かっていない。

新洲区陽邏街には十数年前に建設されたごみ埋め立て地がある。住民はここ十数年間、ごみの悪臭と汚染に悩まされ、強い不満を抱いている。地元政府は、このごみ埋め立て地の場所に、新たにごみ焼却場を設けることを計画している。市民の話では、建設工事はすでに開始されているという。

(記者・顧暁華、翻訳編集・張哲)

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