米中貿易交渉が再開も「党を守るか放棄か」迫られる中国指導部

中国当局と米国は6月29日に行われた首脳会談で、5月以降中断していた米中通商協議の再開で合意した。米メディアはこのほど、中国指導部内部では、構造改革の推進という米の要求に対して、強硬派と容認派に分かれたと報道した。専門家は、中国指導部は「党をこのまま維持するのか、それとも放棄するのか」という難しい選択を迫られていると指摘した。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は1日、情報筋の話として、5月13日、中国指導部メンバー20人が参加した重要会議で、香港・マカオ政策を担当する韓正・中央政治局常務委員兼副首相が、米中貿易交渉を批判したと報じた。

これによると、韓氏は、中国側が合意に至っても米国が直ちに制裁関税を撤廃しないという米の主張に強く反発した。5月初め、米中貿易交渉が決裂した後、米側が対中制裁を強化し、中国当局は米への歩み寄りに慎重な姿勢を見せているという。「習主席が権力を握っていても党内でのコンセンスを得なければならない。米に投降したという対応をも避けなければならない」

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