南北国境でトランプ大統領と金正恩委員長が面会 ホワイトハウスにも招待
トランプ米大統領は30日16時ごろ、北朝鮮と韓国を隔てる軍事境界線沿いの非武装地帯(DMZ)で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と面会した。現職のアメリカ大統領が境界線を越えて北朝鮮側に入ったのは初めて。
報道によると、南北軍事境界線で握手を交わした両者は、トランプ大統領が「(北朝鮮側へ)入ってもいいだろうか?」と声を掛けると、「どうぞ」と金委員長は片手を広げて案内する仕草を見せた。大統領が北朝鮮側に数歩踏み入ったのち、両者は再び握手を交した。数分後に大統領は境界線に戻った。
南北軍事境界線がある板門店で、トランプ大統領は金委員長と共同で取材に応じて、「立ち入ることができたのは名誉なことだ」「世界にとって素晴らしいことだ。多くの可能性を開拓するため、この日は第一歩となる」と述べた。
トランプ大統領は29日朝、ツイッターを通じて、韓国訪問と同時に南北軍事境界線で金正恩委員長と面会する意向があることを明らかにした。報道によると、北朝鮮側は調整を行ったという。
同日、トランプ大統領は大阪で開いた単独記者会見で、ツイッターでの面会意向の発表の後、「すぐに(北朝鮮側から)電話が来た」と明らかにした。
今年2月の第2回米朝首脳会談は、非核化に向けた交渉が決裂し、物別れに終わった。トランプ大統領は、金委員長に直接的なアプローチをすることで、非核化交渉を進展させる狙いがあるとみられる。
ロイター通信によると、トランプ大統領は、金正恩委員長をホワイトハウスに招くと述べた。金正恩委員長も「大統領が平壌を訪問すれば素晴らしいことだ」と応じて、互いに招待した。
(編集・佐渡道世)
関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]