無学から国士となった名将 呂蒙

呂蒙(りょもう、178年―219年)は三国時代の英雄であり、大都督まで上り詰めた人物です。しかし彼の家は貧しく、小さい時から字を読めませんでした。その後、彼は努力して知識を身に着け、最終的には戦わずにして関羽を生け捕りにしました。

15歳の時、非常に度胸がある彼は「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と豪語して、姉婿である鄧当の軍に入って戦いました。その後、呂蒙は孫権の配下に入り、功績を次々と挙げていきました。段々と要職に就いた呂蒙でしたが、全く無学であったため、皆から「呉下の阿蒙(呉の国にいる無学な子供)」と呼ばれていました。

この状況を見かねた孫権は呂蒙に学問を勧めました。そして、歴史の教訓をたくさん汲み取れば視野も広くなれると説きました。そこで、呂蒙は勉強を始めました。書物を手ばなさず、日々勉学に励むことで、有名な儒者にも勝るほどの学問を身につけました。呂蒙は孫権から「国士」と称賛されました。

ある日、呉の大都督であった魯肅は呂蒙を訪問しました。呂蒙は名将の関羽を打ち負かす戦略を説明し、魯肅を大いに驚かせました。魯粛は、「今のあなたは学識が深く、もう昔の阿蒙ではない」と評しました。それに対して呂蒙は「士別れて三日なれば刮目して相待すべし」と笑って答えました。

(翻訳・平清竹)※看中国から転載

関連記事
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。
神韻芸術団2025年日本公演間近、全国42公演予定。伝統文化復興を目指す公演に観客の支持と絶賛の声が相次ぎ、チケットも記録的な売上を上げている。