「反米」と「親米」で揺れる中国メディア 当局のジレンマ
米中貿易摩擦が長期化する中、政府系メディアの論調は「反米」と「親米」で二分している。局面打開をめぐって中国指導部がジレンマに陥っていることが浮き彫りになった。
中国国営・新華社通信と「光明日報」は8日、9日、党内の親米派を批判する評論記事を発表した。記事は、「親米派」がトランプ米政権に「(貿易戦において)降伏しようとしている」と指摘した。
これに対して、党機関紙・人民日報は10日、突如「米中の友好・協力関係は変えてはいけない」と題する記事を掲載した。記事は、米中の決裂は「想像できない」とし、米中関係は「協力関係」であり、「意思疎通をする」必要があり、「対抗関係」ではないと主張した。
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