写真はムニューシン米財務長官(左)、トランプ米大統領(中央)とライトハイザー米通商代表部代表(右)(Chip Somodevilla/Getty Images)

中国の貿易白書、交渉決裂めぐって米に責任転嫁

中国当局は2日、米中通商協議に関する中国当局の立場を表明する白書を発表した。白書は、米中貿易戦を引き起こした張本人は米国であり、また貿易交渉の中断も米国に責任があると主張した。

中国国務院報道弁公室が公表した「中米経済貿易協議に関する中国の立場」白書は、5章で約8000字にまとめられた。

そのうちの2章は、米国への批判を展開している。「米国が対中経済貿易摩擦を引き起こし、両国および世界経済に害をもたらした」「米国は、中米経済貿易協議において言行不一致で、信用を重んじない」、知的財産権侵害や強制技術移転などの指摘は「全く根拠がない」とし、米中通商協議の決裂の原因は米側にあると強調した。

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