ワシントンDC地下鉄狙う中国中車「スパイ列車」と米警戒

世界最大の鉄道車両メーカー、中国国有・中国中車(CRRC)は米国でのシェアを拡大させようとしている。米国下院の輸送・インフラ委員会は5月中旬に開いた公聴会で、同社製造の車両に使用される監視カメラなどを通じて、インフラ情報が中国側に漏洩する危険性を指摘した。

米首都ワシントンでは、2024年に運用開始を目指す新型車両の調達をめぐり、中国中車集団と韓国の現代ロテム、仏アルストムが競っている。契約規模は10億米ドルとされる。米紙ワシントン・ポストが伝える分析家たちの話では、中車集団の提示した価格は、他社に比べて数千万〜1億ドルも安い。

中国中車は近年、ボストンやシカゴ、ロサンゼルスの主要な鉄道車両契約を勝ち取った。安価な入札価格のほか、これらの都市が位置するマサチューセッツ州、イリノイ州、カリフォルニア州で車両組立工場の建設を約束したことも契約を後押しした。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。