中国蔚来汽車の新型EV車「ES8」(大紀元資料室)

「中国のテスラ」IPOめぐる虚偽報告、米投資家が集団訴訟 

中国上海市に本部を置く電動自動車(EV)メーカー、蔚来汽車(NIO)の上場申請の資料に虚偽記載があり損失を被ったとして、米国の3つの法律事務所は今年3月、原告を米国人株主とする集団訴訟を起こした。訴状によると、昨年9月米株式市場に上場した蔚来汽車は、米国証券取引委員会(SEC)に提出した上場届出書や投資家向けの事業説明書に、株主をミスリードする文言を記載したという。

「中国のテスラ」を目指す蔚来汽車は昨年9月12日、米ニューヨーク証券取引所に新規上場(IPO)し、約10億ドルの資金を調達した。株式の公開価格は1株=6.26ドルと設定した。中国新エネルギー車(NEV)企業として、初めての快挙だという。同社は、中国IT大手の騰訊控股(テンセント)、百度、京東集団、小米科技(シャオミ)、聯想集団(レノボ)をはじめ、中国企業56社からの出資を得て2014年に設立された。

米企業ニュースリリース配信企業、ビジネス・ワイヤ(Business Wire)は3月11日、ローゼン法律事務所(Rosen Law Firm)の声明を掲載した。声明は、同法律事務所が蔚来汽車の米国株主を代表して、損害賠償請求を求める訴訟の調査を始めたとした。

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